Linux 32bit対応ディストリビューション

2020年7月4日

ディストリビューション

Ubuntuが 20.04 から 32bitに対応しなくなりました。
現在、Linuxディストリビューションで最新バージョンが 32bitに対応しているものは徐々に減ってきています。
そうは言っても多くの 32bit対応のディストリビューションがリリースされています。

32bit ディストリビューション

次のディストリビューションは日本語で情報を入手しやすいと思います。

32bitユーザーはどこへ行く?

私は 古いPC(32bit)でも可能であれば最新版を使いたいと考えています。
選択肢にローリングリリースのディストリビューションが候補に上がります。
Debianはローリングリリースではありませんが、/etc/apt/sources.list の中を sid 又は testing に変更することでローリングリリースのように更新されます。

次は私が半年以上並行して使用してみたディストリビューションです。

  1. openSUSE Tumbleweed
  2. Arch Linux 32
  3. Debian (Testing)

インストールだけでなく実際に半年使用してみると色々わかったことがあります。

あるソフトウェアがリリースされて、それが各ディストリビューションでパッケージされまでにはタイムラグがあります。
比較すると、リリースされるパッケージによって違いますが、openSUSE Tumbleweed が一番早いことが多いと感じました。リリースは上記の順に早いと思います。
ArchLinux32 は、ArchLinux(64bit)と比べて少し遅れてパッケージされています。

各ディストリビューションでパッケージされているソフトウェアが異なります。
openSUSE Tumbleweed は 32bitでは、64bitと比べてパッケージされている数が少ない。例えば 32bitでは最新版の Chromium が(現在のところ)パッケージされていません。

ArchLinux32 は、私が必要としているソフトウェアを AURからインストールすることになり、ソースからビルドするため時間がかかります。
バイナリパッケージは検証されているソフトウェアだけの様に思います。

Debian使用中

現在、Debian testing を主に使用しています。次がその理由です。

  • Ubuntuを長年使用してきて、aptコマンド等に慣れている。Debianでも同様に使用できる。
  • 他のディストリビューションに比べてパッケージ数が多く、珍しいパッケージもある。(例: porg)
  • 膨大なドキュメントがある。何かを知りたい場合は「site:www.debian.org <探したい言葉>」(Google)で検索する。
    https://www.debian.org/doc/user-manuals.ja.html
  • 最近Ubuntuで主流(?)になっているSnapパッケージが簡単に導入できる。
  • Github Actions のサーバーが Ubuntuらしいので Debianで覚えたことが役立つ。

デスクトップ環境は LXQt, LXDE, IceWM, i3wmを使用しています。

パッケージのバージョン比較は次のサイトが参考になります。
https://repology.org/projects/
https://pkgs.org/